どのような時にjcss校正を活用することができるのか

校正とは印刷に対する校正と、計器類に対する校正があり、jcss校正は計器類に対する校正となります。具体的には計器類の狂いや精度を標準機の値に正すことを指します。jcss校正とはJapanCalibrationServiceSystemからきており、日本の国際基準を網羅した上での校正基準となります。どのような製品においても計器類を使わないという環境はなく、温度から長さや質量、電気、圧力、音響、濃度と色々な視点や基準をクリアする必要があります。これらの正確性を立証するための判断材料のひとつとして、情報を提供できるという点です。1℃の温度差、1マイクロメートルのズレが許されない世界もありますし、個人経営の職人の世界のように手の感覚で判断し材料を微妙に調整するというのでは、多くの従業員が働く工場では均一の商品が作れない事になります。つまり品質管理に有効に活用できるという事です。

jcss校正で証明されているということは、どういう意味なのか

計器というものは同じ商品、同じ実験をする時に環境に差が無いにも関わらず誤差が出るとなると、その誤差の原因を調べる必要が出てくるものもあります。その時、計器類が壊れていた、計器類がそもそも同じ基準のものでは無かったという場合問題も出ています。また全く同じ計器類が揃っていない場合でもjcss校正で証明されている計器と同じ環境で同じ数値が出るのであれば、それは計器類に問題が無いということが明確になります。このように測定結果の同一性を確実にするための行為を計量計測トレーサビリティと言います。jcss校正はjcss認定事業者に校正を依頼して、校正証明書を発行してもらうことができますので、その証明書を見せることで、計量計測トレーサビリティの証明を行うことができます。つまり数値の正しさを外部にも証明してもらえるということです。

jcss校正は校正のみなのでメンテナンスは別に依頼する

国内だけでなく、海外で製品を売る場合も、jcss校正は信頼の基準となります。それはjcssがISO17025に準拠した国家標準のトレーサビリティのある校正を行うための制度であるためです。つまり国際標準に合わせて作られている基準という事です。このjcss校正は認定事業者に校正を依頼する必要がありますが、あくまでも計測器の基準であり清掃や調整などのメンテナンス、合否判定というサービスはおこなわれませんので、メンテナンスをして欲しい場合はメーカー点検を依頼する必要があります。ただしメーカー点検ではjcss校正で行われる計量計測のトレーサビリティの確保はされませんので、どちらも必要である場合は、どちらも行うことが必要になります。詳細を案内しているメーカーも多いので、普段利用している業者以外のホームページも参考になるかと思います。